花々のエネルギーで心を整えるフラワーエッセンス
フラワーエッセンス(フラワーレメディ)は1936年、細菌学者、病理学者、ホメオパスでもあったエドワード・バッチ博士によって完成された自然由来の心を整える自然療法の一つです。
バッチ博士は、診療の中でたくさんの患者さんを診る中で、インフルエンザ流行中に罹患しない人もたくさんいることや、不摂生をしても健康で長生きする人もいることに着目し、病気の本当の原因は細菌や悪天候、食べ物や患者の体ではなく、感情(心)にあるとに気づきます。
私たち自身が心から幸せで、調和のとれた状態でいれば、害されることはない。バッチ博士は日頃から自分の心・感情のケアが出来るように、専門家などの特別な資格がなくても、いつでもどこでも簡単に、安全に使えるフラワーエッセンスを開発しました。現在では世界各地の様々な花々で作られ、欧米では薬局やスーパーで販売されているほど、人々にひろがっています。
ちなみに、フラワーエッセンスとフラワーレメディの違いについて。この2つは同じものです。レメディというのは英語で治療薬という意味で、海外では一般的に民間療法や自然療法で治療に使われるものをレメディと呼びます。
自然で安全、無害で副作用がない、優しいエッセンス
フラワーエッセンスは基本的にエッセンスを舌下に落として服用したり、飲み物に混ぜて使います。自然に咲く花々や純粋な石清水から作られており、保存料として添加されているものもブランデーや岩塩。それをさらに水で希釈して使いますので成分的にも安心、安全。依存性や副作用も全くありませんので、ペットやお子様、お年寄りまで幅広い年代の方に安心してお使いいただけます。
健やかに幸せに生きるためのフラワーエッセンス
不安になったり緊張したり、憂鬱になったり、頑張りすぎたり、焦ったり、落ち込んだり。そんな感情を優しく癒やしてくれるのがフラワーエッセンスです。バッチ博士は『自己の解放(Free Thyself)』という著書の中でこのように述べました。
「私たち自身が幸せで調和の取れた状態でいるときに、自然が我々を害することはありません。それどころか自然は我々の喜びのために存在しています。我々が疑いや憂慮、優柔不断や恐怖などを抱えた時に外的な影響に敏感になります。隠された病気の本当の原因は、患者自身の心の状態であって体の状態ではないのです。」
忙しい毎日に追われていると、小さな心の反応って放置しがち。小さい反応の放置を重ねていくと、どんどん雪だるまのように大きくなってきます。不快な感情をごまかすために、時にはお酒やたばこ、暴飲暴食や刺激的な経験でごまかしたり、逃げたりすることもあるかもしれません。
自分の心の反応に気づいて観察すること・・・今の自分を理解するということは自分を大事にすることでもあるし、自分軸を作るための第一歩でもあります。自分の心と向き合ってフラワーエッセンスを選ぶ過程はとても有効だと思います。
バッチ博士の38種のフラワーエッセンス
バッチ博士はイギリスで38種類のバッチフラワーエッセンスを完成させました。フラワーエッセンスの作り方は2通り。太陽法(20種類)と煮沸法(18種類)。
【太陽法】晴れた日にガラスのボールに純水を注ぎ、花を摘み取って浮かべ、太陽の光に当てておく。その後花を取り除く。
【煮沸法】晴れた日に材料の花を摘み、鍋に純水とともに煮沸。冷まして花を取り除く
バッチのフラワーエッセンスは12ヒーラーズ(The Twelve Healers)、7ヘルパーズ(The Seven Helpers)。セカンド19(The Secon Nineteen)3つのカテゴリーに分かれています。緊急時に5種類のエッセンスが予めブレンドされた、レスキューレメディ(ファイブフラワーレメディ)というボトルがあります。
フラワーエッセンスを使うと・・・
レスキューレメディなどのフラワーエッセンスを摂るとすぐに効果が出る場合もありますが、基本は緩やかに優しく作用するので、ふと気づいたら楽になっていた、とか、なんとなく前よりも良くなった、という変化で現れます。感情が始まった早い段階でエッセンスを摂る方が短期間で改善される傾向にあると言われています。
副作用もないので、長い期間取り続けても問題はありませんが、病院の薬のように必ず取り続けなければならない、というものでもありません。自分の心と向き合いながら変化に合わせて種類を変えたり、依存性もないのでいつでも止めることができます。
基本の選び方
フラワーエッセンスの本などを読んで、自分に合ったエッセンスを6,7種類選びましょう。種類は少なくても大丈夫ですが8種類以上になる場合は減らします。レスキューレメディは1種類でカウントします。
似たようなエッセンスがたくさんあるので、最初は選ぶのが難しいかもしれません。ピッタリのエッセンスを効果的に使うため、フラワーエッセンスを熟知するプラクティショナーやセラピストさんと一緒に選ぶことをお勧めします。
フラワーエッセンスの摂り方
市販の38種類のフラワーエッセンスとレスキューレメディはストックボトルと呼ばれます。使い方はストックボトルから直接舌下に1回に2滴落として使う方法と、38種類のエッセンスから自分に必要なエッセンスを6,7種類選んでブレンドしてトリートメントボトル(ドースボトル)を作り、1回に4滴飲む方法があります。
【ストックボトル】市販されているボトル本体のこと 1回に2滴以上 ※レスキューレメディは1回4滴以上
【トリートメントボトル】遮光瓶を用意して、6,7種類のエッセンスをブレンドして作る 1回4滴以上
※飲む回数は1日4回以上 朝起きてから&寝る前+日中に2回 1回4滴以上
舌下に落とすか飲み物に混ぜて飲みます。
お風呂に入れたり、肌につけたり、エッセンスを入れてスプレーを作ってもOKです。
フラワーエッセンスを選ぶときの注意点
フラワーエッセンスは性格を治したり欠点をなくしたり、問題解決を目的とするものではありません。(でも自分の気持ちが変わることで周囲がより良く変わることはよくあることですが…)お花のエネルギーの助けを借りて、心を整えたり、落ち着いた状態を取り戻し、本来あなたが持つ個性や才能を引き出すためのものです。
エッセンスを選ぶときは、出てくる思いや感情を頭の中で良い悪いでジャッジしたり、蓋をしようとせず、ありのままの感情を客観的に観るようにしましょう。
以上、バッチフラワーエッセンスのご紹介でした。次回はエッセンスについて解説していきたいと思います。